アンチエイジングのために知っておきたい、肌の老化の原因

アンチエイジングのために知っておきたい、肌の老化の原因

加齢と共に肌の悩みは増えていきます。しかし、肌の老化の原因を知り、対策することで、アンチエイジング効果を期待できます。

肌の老化のメカニズム

肌のチェック

表皮の働き

表皮は肌の表面、目につくところなので、アンチエイジングでも最初に注目されるところです。表皮では、一番下で新しい皮膚細胞が生まれ、だんだんと上の層へ押し上げられていき、一番上の角質層まできたら、最後は老廃物として剥がれ落ちる、ターンオーバーを繰り返しています。

生まれ変わった新しい肌がどんどん出てきて、自然にアンチエイジングをしているようなものですが、このサイクルもピークは20代までで、あとはどんどん周期が遅くなります。すると老廃物が肌の表面に残り、角質層が乱れて厚くなり、くすみやシワ・シミを引き起こします。紫外線やストレス、睡眠不足、間違ったスキンケアもターンオーバーの乱れの原因、つまりアンチエイジングの敵です。

うるおい

真皮の役割

真皮の状態によって肌の弾力・ハリは大きく変わります。肌の弾力が失われるほど、深いシワが刻まれていきます。そのため、アンチエイジングでは、真皮へのアプローチがポイントになってきます。

真皮は、水分を除くと、コラーゲンが約70%を占めている部分です。それに加え、コラーゲンを支えているエラスチン、その隙間を埋めるヒアルロン酸の3つが、肌の潤い成分です。これらは繊維芽細胞により作られていますが、減ったら作るという働きが潤滑に行われるのは、25歳くらいまでです。それ以降は、繊維芽細胞が減ったり、働きが衰えたりして、うるおい成分は減っていくばかりになるので、アンチエイジングを意識しなくてはいけません。

今まで満たされていた成分が減っていくと真皮はしぼみ、肌に弾力・ハリがなくなります。コラーゲンの減少原因として加齢の他に、紫外線が挙げられます。また、ダイエットによる食事制限で、栄養が不足するとコラーゲンはうまく作れません。アンチエイジングのためには、紫外線対策と、十分な栄養をしっかりとることが大事なのです。

活性酵素の増加で老化!?

女性の背中の肌

また、年齢と共に抗酸化力が低下するので、体内で活性酵素がどんどん増加していきます。活性酵素は、体に害のある細菌を退治するものですが、増えすぎると細胞や遺伝子を傷つけてしまうので、コラーゲンの生成やターンオーバーの障害になります。活性酵素の増加を抑えることもアンチエイジングでは大事です。加齢の他に、紫外線、喫煙、食品添加物、ストレスが活性酵素を増やすので、対策が必要になります。

紫外線は大敵!「光老化」

日傘をさす女性

肌老化の原因として、ターンオーバーの乱れ、コラーゲンの減少、活性酵素の増加を挙げましたが、全てに共通して、紫外線が影響しています。紫外線による老化を「光老化」と呼び、実は自然な加齢による肌老化よりも多く、肌老化の8割にあたるといわれています。紫外線は自然な加齢に対し、アンチエイジングの対策がしやすい部分ではあります。

光老化は、紫外線を浴びたところに、シミ・シワ・くすみなどの症状が現れます。紫外線の中でも波長の長いUV-Aが、真皮まで届き、コラーゲンを破壊して肌をたるませ、シワを作ったり、メラニン色素の沈着を促しシミを作ったりと、光老化を引き起こします。アンチエイジングの視点からは、UV-Aを浴びないようにすることが第一です。

ビタミン摂取と保湿で老化の先手を打つ!

ライム輪切り

また、ビタミン不足はコラーゲンの生成や抗酸化力が衰えるので、ビタミンの摂取も欠かせません。また、光老化によって肌の保湿効果は失われ、バリア機能も弱まりますので、十分な保湿が必要です。皮膚が乾燥していると、シワができやすくなります。

アンチエイジングケアは、症状が現れたら早く取りかかるほど効果が期待できます。