外科専門医インタビュー (原クリニック)

外科専門医

本来人間のもつ健康になろうとする自然治癒力に強力な活力を与え、サポートしてくれる優れた療法「プラセンタ組織療法」のスペシャリスト

原 靖先生

2017/12/13

MEDICALIST
INTERVIEW
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原クリニック
原 靖 院長
Yasushi Hara

  • 医学博士
  • 日本外科学会専門医
  • 日本消化器外科学会専門医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
  • プラセンタ組織療法研究会常任幹事
  • 日本胎盤臨床医学会理事・認定医
  • 日本統合医療学会
  • 日本東方医学会
経歴
  • 1994年 久留米大学医学部卒業、同大学外科学教室入局
  • 1999年 社会保険田川病院外科医員
  • 2001年 国立療養所大牟田病院外科医員
  • 2002年 県立消化器医療センター朝倉病院外科医長
  • 2005年 甘木朝倉医師会立朝倉病院外科医長
  • 2007年 原外科医院副院長
  • 2013年 原クリニック院長

胎児を育む万能な「プラセンタ(胎盤)」

プラセンタ組織療法についてインタビュー

プラセンタ組織療法は、耳慣れない、あまり知られてはいない治療法かもしれません。しかし、西洋医学ではなかなか治らなかった病気や様々な症状が改善したり、人本来の自然治癒力を高めてくれる、優れた効果が期待できる治療法です。プラセンタ組織療法の詳細と効能、当クリニックが行っているプラセンタ組織製剤の製造過程でのこだわりも合わせてご説明いたします。

プラセンタは哺乳動物の胎盤のことです

プラセンタは、哺乳動物の母体の中で、妊娠中にのみ一時的にできる臓器です。赤ちゃんがお腹の中で育つために、栄養や酸素を供給し、有害物質の解毒、排泄、免疫機能、ホルモン分泌などを担っています。

胎盤は生命をはぐくむ臓器!プラセンタの滋養

人の場合、0.1㎜ほどの直径の受精卵が、10か月後には身長50㎝、体重3000gの赤ちゃんになります。生命のこれほどの成長を支えるのが胎盤です。出産後、多くの動物は「あと産」で排出された胎盤を食べてしまいます。重労働である出産を乗り切り、消耗している体に、栄養に優れた胎盤が最高の滋養になるからです。

このように滋養に富んだ胎盤は、古くから精神安定や疲労虚弱など、病気の治療や美容に、あるいは不老不死の妙薬として用いられてきました。

「プラセンタ(胎盤)」と「組織療法」の相乗効果

プラセンタ組織療法についてインタビュー

「組織療法」とは

動植物の生体組織を、一定期間低温で保存し、滅菌処理をしたものを体内に埋め込むと、高い効果が得られることに注目した治療法です。組織を埋め込むことにより身体全体の細胞が活性化され、生体反応が高まることによって、病気や症状が緩和することが期待できます。

以前は、胎盤や臍帯(へその緒)を固体のまま、切開した皮下に埋没する方法が採られていましたが、現在は、特殊製法で濃縮したものを注射する方法が行われています。

プラセンタ組織療法とは、プラセンタと組織療法の相乗効果

胎盤や臍帯を特殊製法で濃縮して作るプラセンタ組織製剤は、胎盤の滋養そのままに精神安定や滋養強壮などに効果を発揮すると共に、組織療法による生体反応を高める効果の相乗効果で、さまざまな疾患に効果が認められています。

プラセンタ組織療法の効能のメカニズム

滋養効果の高いプラセンタ組織を体内に注入することで、全身の臓器、器官、細胞が活性化されます。また自律神経やホルモン、免疫のバランスを整えることにより、病気への抵抗力や病気にかかっても治る力を高めることができます。これらの作用により全身の様々な症状が改善されていきます。

プラセンタ組織療法の主な効能

  • 新陳代謝の活性化
  • 細胞機能の活性化
  • 細胞の再生力アップ
  • 活性酸素の排除
  • 免疫力をアップして、病気になりにくく治りやすくする
  • アレルギーの予防・軽減
  • 血流改善
  • 抗炎症作用
  • 自律神経のバランスを整える
  • ホルモン分泌を調節する

効果が期待できる疾病や症状とは

プラセンタ組織療法の幅広い効能は、さまざまな疾患や症状の改善に有効です。わかりやすいもので、「疲れにくくなった」「元気が出る」「風邪などにかかりにくくなった」などがあります。また、気管支ぜんそくの改善、メニエール病のめまいが軽減するなどの効果も見てきました。

他にも、ステロイド剤を使用していたアトピー性皮膚炎や関節リウマチの患者さんが、ステロイド剤を使わずに済むようになったケースもあります。がんの治療中の患者さんの、副作用が軽減された例もあります。このように健康維持から難治性の病気まで幅広く有効な治療法です。

このような効果は、個人差はあるものの、体の内側から改善されるので、確かな変化が期待できます。

実際のプラセンタ組織療法とは

切開の必要がない、注射で行います。
もともとの組織療法は、低温で保存しておいた組織を、切開した皮下に埋め込む方法でしたが、現在は、胎盤や臍帯を濃縮し柔らかくクリーム状にしたプラセンタ組織製剤を使用し、注射で体内に注入します。患者さんに傷跡や痛みが残らない、安全で負担の少ない治療方法となっています。

当クリニックのプラセンタ組織療法は予約制です

当クリニックでは、プラセンタ組織療法につきましては、完全予約制としております。しかし、ご来院前に不明なこと、ご質問がおありでしたら、お電話にて対応可能です。また、ご来院の際も、丁寧な説明のうえで治療法へのご理解を深めて頂き、必ずご本人のご了承を得た上で施術を行います。安心してご来院ください。

当クリニックで使用するプラセンタについて

厳しい条件をクリアした妊婦さんの胎盤のみを使用します

プラセンタ組織製剤に使用する胎盤と臍帯は、提携している産科医院にて、健康で正規正常分娩の妊婦さんの同意を得た上で、厳しいチェックと条件をクリアしたもののみで作っています。また、製剤はすべて自家製剤となります。

精製過程のこだわり

胎盤と臍帯を製造の過程で脱血と言って、血液を洗い流す作業を行います。この時使用する水には、専門の装置を用いて水そのものを改質し、酸化しにくく胎盤や臍帯の鮮度を長く保てる品質の水を使用しています。

さらに、製造の全過程において、化学的な物質を一切使用せず製造しています。製剤は、全過程においてクリーンルームで行われ、2度の高温高圧滅菌を経て、高い安全性を保って作られています。

濃縮されたプラセンタ組織製剤の効果について

胎盤と臍帯は、製造過程で高度に濃縮されていきます。非常に濃度の高いプラセンタ組織製剤は、長く体にとどまり、吸収もゆっくりと行われますので、効果が長く、高い効能が期待できます。

プラセンタ組織療法を通して様々な疾病や症状の改善を促すべく日々治療に専念しています

プラセンタ組織療法は、健康になろうとする力を強くサポートすることで、さまざまな病気や症状を改善してくれる優れた治療法です。人が本来持っている力を引き出す治療法とも言えます。

当クリニックは、高度な技術と徹底した安全対策で、高い安全性と効果を持ったプラセンタ組織製剤を作り、用いてきました。これからも、患者さんに寄り添い、プラセンタ組織療法で少しでもお力になれる診療を心がけていきます。