矯正歯科
子どもたちの健やかな歯の成長をサポート! 小児床矯正のスペシャリスト
2017/05/17
青山歯科医院
青山和照 院長
Kazuteru Aoyama
- 横浜市立谷本小学校歯科校医
- 日本先進インプラント医療学会会員
- 床矯正研究会会員
- 日本小児歯科学会会員
- 国際歯周内科学研究会会員
- 日本学校歯科医会会員
- 神奈川県歯科医師会会員
- 横浜市歯科医師会会員
「歯のケアは健康の基本」床矯正、虫歯・歯周病の予防に力を注ぐ歯科医院
青山歯科医院は1989年にこの横浜市青葉区の藤が丘に開院し、28年間にわたって、地域の皆さまの歯の健康のために取り組んでいます。私たちが大切にしているのは、歯のトラブルにどのように対処していくかを患者さんと充分に話し合い、コンセンサスを取ってから治療をおこなっていくということです。患者さんと共に治療の目的がしっかりと見えていることが、大きな治療効果を生むのです。
また当院では、子どもたちが美しい歯並びでこれからの健康な人生を送れるよう小児床矯正に力を注いでいます。さらにもう一つの特徴は、当院では歯の健康のための予防に力を入れている点です。虫歯や歯周病などによって健康な歯を失うと、体全体の健康に大きく影響してしまうことはすでに皆さまもご存知のことと思います。歯を基盤とした皆さまの健康に、私たちを役立てていただきたいと考えています。
8〜10歳のお子さんに効果的な床矯正治療とは?
床矯正とは歯並びに問題のあるお子さんの顎の幅を拡げて、歯並びを正常にしていく矯正方法です。いわゆる乱杭歯、がちゃ歯と言われる前歯が互い違いに重なってしまうのは、お子さんの上顎、下顎、あるいは両方のスペースが足りないことによって起こります。床とは大人が使う入れ歯のような器具のことで、上顎、下顎に装着し、内側から顎を拡げるように歯を矯正していきます。
床には内側にサイズを少しずつ大きくしていく為のねじがあり、週に2回ほど、このねじを45度回転させることで、お子さんの顎の幅を拡げていくのです。この床による矯正は通常の歯列矯正とは異なり、器具は取り外しが可能で、睡眠時を含め、1日12時間で治療効果があります。ですので、小学生のお子さんなら、学校から帰宅してからと睡眠時間だけ装着して、学校では付けないということも可能です。食事の時や、音楽の時間に歌を歌うなど、一時的にはずすことも問題ありません。器具を見ると痛みや違和感がありそうに見えますが、患者さんにとって思いのほか痛みや違和感が少なく、これまで当医院でおこなった症例では床による痛みや違和感で治療を中断したお子さんはいません。
床矯正をおこなう時期は前歯が生え替わる8歳〜10歳未満が最も良いとされています。乳歯が抜け、永久歯が生えるまでの間に歯並びが乱れてしまいやすいからです。また10歳を超えての治療では、子どもたちの学校生活、部活動や勉強が忙しくなり、落ち着いて床矯正に臨みにくい状態になるのも理由の一つです。10代前半ならまだ可能な場合もありますが、大人になると、顎の成長もなくなり、顎の骨も硬くなるので、床矯正治療は、むずかしくなります。
床の装着は6ヵ月間おこないます。しかし床によって顎が広がり、歯並びが良くなっても、そのきれいな歯並びを維持し、整えるために、拡大後の歯列を整える装置を装着します。すべての歯が永久歯に生え替わり、美しい歯並びに安定する12歳ごろに、拡大後の歯列を整える装置の装着も終わります。
学校健診やお母さんによって見つかるお子さんの歯並びの悪さ
現在の学校健診では、虫歯の状況とともに歯並びについても歯科医師からの指摘が保護者に向けて通知されます。また、日常生活の中でお子さんの歯の生え替わりを見て、乱杭歯、がちゃ歯をお母さんが見つけて治療を考えられる場合も多くあります。
しかし、見つけにくいのは歯が抜けたことによって歯並びがずれてしまった場合です。例えば前歯のうちの小さな糸切り歯が抜けた後に、そのスペースを塞ぐかたちで他の前歯や奥歯がよってきてしまう場合があります。一見すると小さな糸切り歯が無いだけなので、歯並びはきれいに見えます。
しかし、この糸切り歯を含めすべての歯が永久歯に生え替わる際に、歯並びはまた大きく歪んでしまうのです。実はこの空いたスペースにずれた歯並びのトラブルを床矯正で治療していくのは、いわゆる乱杭歯を矯正するよりも難しいとされています。乳歯が抜けて他の歯がずれるよりも先に床矯正をスタートさせるのが理想です。
床矯正をおこなうべきか、必要ないか。おこなうならどのタイミングではじめるべきか。お子さんが8歳前後になったら、ぜひ専門の歯科医師に相談することをおすすめします。
短期間で矯正が可能な固定するタイプ
当医院では通常の取り外し可能な床矯正よりも短期間で矯正が可能な固定タイプの矯正もすすめています。これは床ではなく固定式の金属装置で顎を拡げていくもので、固定式のため治療中の取り外しはできませんが、顎を拡げるための装着期間は1ヵ月で、その後の歯列を整えるための器具の装着も4ヵ月程度と短期で治療が終了します。
床矯正では取り外しができることから、痛みや違和感よりも飽きてしまって装着を中断してしまうお子さんがまれにいらっしゃいます。固定式は装着直後は床と同じくある程度の違和感はありますが、お子さんは慣れるのも早く、短期間で終了することをメリットと考えて、こちらを選択される親御さんも増えています。
矯正と併行してすすめる「口の使い方トレーニング」
当院ですすめる小児矯正でなくてはならないのは、矯正と併行してすすめる「口の使い方トレーニング」です。意外に思われるかも知れませんが、歯並びと口の動かし方は密接に関係しています。食べ物のかみ方がおかしい場合はもちろんのこと、舌の動かし方、ものの飲み込み方、呼吸の仕方、ほほの動かし方など、口周辺の動きはすべて歯並びに影響を与えるといっても過言ではないのです。
歯並びの悪いお子さんを見ると鼻呼吸ができずいつも口呼吸であったり、嚥下に変なくせがあるなどの特徴が見られます。これをそのままにしていてはせっかく矯正した歯並びにまた悪影響を与える可能性があります。
当院では、私がお子さんにものの噛み方、飲み込み方、呼吸のし方などをアドバイスし、ガムを使ったトレーニングなどもおこなっています。
私が床矯正をはじめた理由
私がこの街で開業してから、地域の小学校の歯科校医を勤めることになりました。その中で私が強く感じたのが、歯並びの悪いお子さんが本当に多いということでした。昔と比べると歯磨きの習慣が広まり、虫歯のあるお子さんは随分少なくなったと感じます。しかしその一方で、柔らかい食べものが多くなり、しっかり噛む機会が減ったことから顎が発達せず、歯並びの悪い子が多くなってしまったのだと考えています。実際学校で子どもたちに会ってみると口をぽかんと開け、口で呼吸するお子さんのなんと多いことか。これを見て私は、床矯正の必要性を感じ、床矯正研究会に参加してこの治療法を学び実践していったのです。
これまで当院で多くのお子さんが、この床矯正によって歯並びを美しく治すことができました。治療に入る前と治療を完了してからの写真を撮影し、患者であるお子さんと親御さんに比べて見ていただくと、その効果にいつも驚きの声が上がります。健康な歯並びは美しいばかりではなく、食物をしっかりかみ、飲み込むことができる健康の基盤となります。丈夫で健康な歯は人にとって生涯の宝です。床矯正は言うなればこれから長い人生を歩むお子さんへの親御さんからの温かいプレゼントなのです。
歯の健康を守ることが生活全体の質の向上につながる
小児矯正以外でも、当院では地域の皆さまの歯の健康維持に貢献したいと考えています。虫歯や歯周病でお困りの時はもちろんのこと、歯に特にトラブルがない方であっても、3〜4ヵ月に1度は歯石除去などのクリーニングをおこないながら歯の健康状態を確認していくことをおすすめします。長く放置して歯石が溜まり、炎症を起こした状態でクリーニングをすると痛いものです。定期的にクリーニングをおこなえば、処置によって痛むこともなく、エステにいったような気分でスッキリきれいなお口にすることができます。
虫歯や歯周病によって歯を失うと、食べるものが偏ることとなり、栄養のバランスが崩れ、特に高齢者は筋力が衰え骨折したり、寝たきりになったりする原因にもなりかねません。日頃のホームケアと定期的なお口のクリーニングで健康な歯を維持してください。