耳鼻咽喉科専門医
耳鳴りは人によって原因や背景が様々。詳しく時間を掛けて問診・検査を行い、原因を特定し、耳鳴りの治療に取り組む耳鼻咽喉科の専門医
2018/01/25
- 経歴
- 福岡市南区の生まれ
- 幼児期は雑餉隈、井尻で過ごす
- 板付小学校入学、花畑小学校転入
- 東花畑小学校卒(第1回生)、花畑中学校卒
- 福岡県立筑紫丘高校卒(第31回生)
- 山口大学医学部卒
早期に原因を特定することが耳鳴りの治療では重要です。
耳鳴りとは片耳もしくは両耳の奥、脳の中で何かが鳴っているように感じる現象です。日常生活の中では自覚しない人でも、全く音のない部屋(無響室)などに入ると外界からの音はないのにほとんどすべての人が耳鳴りを感じます。
本来は、ご高齢の人に多く自覚される現象ではありますが、ネットなどの情報を元にご来院される方も多く、40〜60才代の方が多く来られます。20〜30才代の方も時々来院されます。男女に差はない印象です。
耳鳴りは片耳もしくは両耳の奥、または頭の中で絶えずピーン、キーンと音が鳴り続けます。多くの方は日中お仕事や作業に集中している時はまぎれて忘れている時も多いのですが、朝起きた時、就寝前、深夜にトイレなどで起きた時に強く大きく自覚します。人によっては耳鳴りのせいで眠られないと訴えます。
耳鳴りには様々な治療法があります。
耳鳴りの治療は一般的にはお薬です。耳の機能を改善させる循環改善剤やビタミン剤などを長期処方するクリニックが多いと思います。耳鳴りという現象が耳や脳の過敏症であると認識している当クリニックを含めた耳鼻咽喉科クリニック様では、脳の過敏を和らげる目的で自律神経調節薬・抗不安薬・睡眠薬などを処方します。当クリニックでは自律神経調節薬・抗不安薬・睡眠薬などを提案することも多いですが、むしろ同じような耳鳴りに対する捉え方から、漢方薬を積極的に提案しています。漢方薬と西洋薬の違いは、オーダーメイドにあると思います。その方の年齢・男女・体格・気質・既往歴・生活歴などを十分にお聞きし検討した上でその方に適すると考える漢方薬を、ときにはいくつかを併せることなどを行いながら処方します。
もう一つの治療の柱は音響療法です。耳鳴りを感じる耳にあえて耳鳴りと異なる音を長時間聞き続ける治療法です。サウンドジェネレーターという特殊な音を出す専用器もしくは補聴器を調整し継続装用していただきます。もちろんただつけただけでは効果はありませんので、補聴器を使用するときも「耳鳴りの軽減のために」あえて特殊な調整を行います。
お薬と音響療法ともう一つの柱はカウンセリングです。当クリニックに限らず耳鼻咽喉科クリニックは患者様の数が多く、短時間での処置を繰り返す目的でご来院される患者様も多いのですが、耳鳴りで来院された方には、精神科クリニックに匹敵するくらいできるだけ時間をかけいろいろお話を伺い、またご説明します。耳鳴りにお悩みの場合に必ず、お薬や音響器具を用いた治療が必要ではありません。お悩みの現象を時間をかけ1回で終わらなければ数回に分けてじっくりお話をし検討していきます。
耳鳴りという症状は、病気ではないことが確認できましたら、たとえ治療をしなくても問題はありません。しかし、大切な一日一日の営みの中で周囲の人にわかってもらえず苦痛を感じている現象であれば、耳鳴りに対してできうる対応は行っておりますので、苦痛を軽減できるようにお力になればと日々研鑽を重ねております。
耳鳴りでお困りの方はお気軽にご相談下さい。
当クリニックでの耳鳴り治療は、基本的に予約制としております。初めての方はできるだけ、お電話かメールでお問い合わせください。お電話は、診療時間内であればいつでも結構です。スタッフが対応します。 機器の試用・購入以外は、カウンセリング代含め医療保険内診療で行います。予約時間は、比較的余裕がありそうな時間帯に枠を組みます。一般診療の合間に行いますので、時間ちょうどにご来院いただいても多少開始時間が前後しますことをご了承ください。電話、メールのみでの直接の耳鳴り相談は行っておりません。耳鳴りは人によって原因や背景が異なります。詳しく時間をかけてお話を伺い(問診)、鼓膜所見、聴力検査を含めた耳鼻咽喉科一般検査を受けていただいた上で、現状を一緒に検討します。
当院の治療は音響療法中心ではありません。一つの選択肢とのみとらえております。内服治療をお考えの方は、漢方薬を中心としたお薬での治療を行います。 耳鼻咽喉科専門医とスタッフが協力し、患者様お一人お一人の気持ちを大切に暖かくて優しい医療を提供します。