インプラントの専門医インタビュー (博多こおり歯科)

インプラント

チームアプローチ・カウンセリング・インフォームドコンセントで安心・安全の治療を提供するインプラント専門医

郡英寛先生

2017/09/01

MEDICALIST
INTERVIEW
65

  • シェア
  • シェア
  • LINEで送る

博多こおり歯科
郡英寛 院長
Hidehiro Kori

  • 日本歯科医学会 会員
  • 日本口腔インプラント学会専門医
  • 日本補綴歯科学会 専門医
  • 日本デジタル歯科学会 会員
  • 九州医療専門学校技工士科講師
  • 日本審美歯科学会 会員
経歴
  • 1997年 長崎県長崎北高等学校卒業
  • 2005年 九州大学歯学部卒業
  • 2010年 九州大学歯学部博士課程修了(歯学博士)
  • 2011年 九州大学病院 義歯補綴科 助教

天然歯と同じような見た目と噛み心地を取り戻すことができる「インプラント治療」

インプラント治療について

インプラント治療は歯がない場所に歯を作る治療です。乳歯、永久歯につづき第三の歯と言われることもあります。 比較的新しい治療法であり、初めてのインプラントが治療が行われてからまだ半世紀もたっていません。最近の医療技術の進歩によりインプラント治療も進歩してきており、現在では98%以上の成功率が報告される場合もあります。また昔は1年と言われてきた治療期間も短縮してきました。早ければ半年以内に治療がすべて終わる場合もあります。

インプラント治療はすべての患者さんが治療を受けれるとはかぎりません。インプラント治療が可能かのチェックを行い、それをクリアした場合にインプラント治療を開始いたします。まず生体に害が少ないチタンを主成分としたネジを歯を作る場所に埋め込み、その後暫く清掃・消毒しながらインプラントがくっつくまで時間をおきます。インプラントがくっついたら、そこにまずは仮歯をとりつけてちゃんと噛めることや歯の形を確認いたします。仮歯が問題ないことを確認後、最終的な本歯を装着して治療が終了いたします。歯は強い金属製の歯からキレイなセラミックの歯などいろんな種類の歯を製作することが可能です。治療が終了したら、定期的にメインテナンスを行う必要があります。

早期のインプラント治療が他の多くの歯を守る

早期のインプラント治療についての説明

歯がなくなった場所をそのままにしてると、噛みにくいどころか、その部位の歯並びまで悪くなってきます。気がついたころには、歯の回復がとても難しい状態になっている可能性があるので、できるだけ早く歯の回復をすることをおすすめ致します。 また、ダメそうな歯がある場合にインプラント治療を考えている場合は、歯の抜歯前からインプラントの専門医療機関を受診したほうがいいかもしれません。インプラント予定であるかどうかで歯の抜き方が変わってくる場合もありますし、歯を抜いてもインプラントが出来ないケースがあるかもしれません。歯を抜歯する前から抜歯後のことをちゃんと考えておくことで「そういうことなら、歯を抜かなけりゃよかった」というトラブルを防ぐことができるかもしれません。 インプラント治療をするにあたり、喫煙や糖尿病はネックとなります。とくに喫煙をしている場合、成功率が明らかに下がることが報告されています。インプラント治療を検討している場合には禁煙をおすすめいたします。

歯がなくなったところを回復する方法としては、インプラント治療の他に、保険治療でもできるブリッジや入れ歯の治療もあります。全ての治療にメリットとデメリットがあり、インプラント治療が必ずしも最も良い治療であるとはかぎりません。それらをすべてインフォームドコンセントを行ったうえで、インプラント治療が決まります。インプラント治療の大きなメリットとしては、ブリッジのように周りの歯を削らなくてもいいことや、もともとあった歯と同じぐらい噛めることだと考えます。できるだけ、健康な歯は保存していきたいと考えます。その観点から考えればインプラント治療は有効な治療法だと考えます。

博多こおり歯科でインプラント治療を受けるメリット

博多こおり歯科でインプラント治療を受けるメリットについて

私がインプラントの専門医であり、副院長もインプラント学会に所属しておりインプラントの知識と経験が豊富なことです。これまで約1000本ほどのインプラント治療を行ってきており、その経験から様々なインプラント症例に対応できます。スタッフについても時間をかけてインプラント治療に対する教育を行っておりますので、手際よくインプラント治療を行うことができます。また専門医を取得していることで、患者さんに少しでも安心感を与えられればと思っております。 またインプラント手術に関してできるだけ痛みがない状態でリラックスして受けられるように配慮しています。親知らずの抜歯とかもそうですが、患者さんは痛い、怖いというイメージがあると思います。手術が怖い場合はリラックスできる薬を使用して、楽に治療を受けて頂いたりします。また麻酔をしっかり行うことでほとんどの患者さんが痛みを感じずにインプラント手術を受けて頂いております。また症例にもよりますがインプラント手術もできるだけ迅速に行う事で怖い時間がすぐ終わりますし、手術後の回復も早くなります。ほとんどの手術が一時間以内に終わります。 一度治療したインプラントは出来るだけ長持ちしてほしいと考え、治療後のメインテナンスを大切にします。また、メインテナンスしやすいようなインプラントの設計を考慮します。家も車もメインテナンスが悪いと、どんどん悪くなっていきそのうち問題を起こします。インプラントも同じで、定期的な清掃状態のチェック、歯ぐきのチェック、骨のチェック、噛み合わせのチェックが必要です。インプラント専用のチェックシートで状態のチェックをして、インプラントの状態にあわせたメインテナンスを行います。 また注意が必要なのが、インプラントはさまざまな医療メーカーから発売されており、そのメーカーのインプラントを取り扱っている病院でしかメインテナンスがうけれない可能性もあります。当院でインプラントをした患者さんが一生博多にインプラントのメインテナンスに通えるとは限りませんので、インプラントのメーカーは世界的にも本邦でもシェアが最も高いインプラントを使用しております。転居先でも同メーカーのインプラントを取り扱っているクリニックは多数ありますので安心です。

インプラント治療についてとりわけこだわりがあるわけではないですが、強いて言えば「信頼性が高いインプラント治療を行うこと」です。ノーベルバイオケア、ストローマン、ジーシー、カルシテック、POI、SPI、ザイブ、京セラ、プラトン等様々なメーカーから様々なインプラントが販売されています。そのどれもが似たような材質と似たような形状をしておりますが、実際はそれがどのぐらいうまくいくのかは臨床研究によってくると考えます。医療はEBM(Evidence based Medicine:根拠に基づいた医療)を行うべきであり、その根拠は臨床研究によって積み上げられます。私が使用するインプラントはより多くの臨床研究で良好な結果を得ているものを使用いたします。このことにより、患者さんに「このインプラントは10年で95%の成功率がでているので信頼性が高いですよ」と説明することができます。抗がん剤がうまくいくかどうかも臨床研究から結果が出されるのと同じで医療において、臨床研究は重要なものとなります。 簡単に臨床研究といいますが、インプラントだけでも山ほど研究がありどれを参考にすればいいかわかりません。臨床研究を選別する能力も必要です。私は大学で多くの臨床研究に携わってきたのでそこについては自信があります。より高いレベルのEBMを実践し続けます。

「チームアプローチ」や「インフォームドコンセント」で安心のインプラント治療

インプラント治療に対しては、担当歯科医師と担当歯科衛生士、歯科技工士、歯科助手の「チームアプローチ」で対応いたします。治療の専門の歯科医師、衛生の専門の歯科衛生士、歯の製作の専門の歯科技工士、インプラントの治療時間を確保したりインプラントの手術器具を準備したり滅菌したりする歯科助手等、それぞれの役職の専門性をもって1人の患者さんのインプラント治療をチームで担当するため治療の質が上がります。治療後も責任もってインプラントのメインテナンスを歯科衛生士を中心として行います。できるだけインプラントが長持ちするようサポートいたします。 院内感染予防対策を徹底し、インプラント治療環境にも配慮しています。汚い歯科医院からキレイなインプラント治療は出てこないと考えます。一人一人治療を受ける患者さんのために消毒・滅菌されたキレイな器具を使用してインプラント治療を行います。清潔操作は患者さんへの愛だと考えております。 またインプラントは必ず成功する治療ではないため、インプラント治療に対して保証制度を設けており、患者さんはより安心して治療を受けられると考えます。

昔はDOS(先生が中心の医療)が行われておりましたが、今はPOS(患者さんが中心の医療)へと替わってきております。ですから、患者さんとのカウンセリングやインフォームドコンセントは欠かせません。虫歯があったら、それを先生が勝手に決めて良いように治すというのはしておりません。虫歯に対して、それをどのように治したいかを必ず聞いてからインフォームドコンセントを行った上で治療に入ります。 それはインプラントでも一緒で治療前のカウンセリングを大切にしています。インプラントも治療方法は一様ではありません。どのようなサイズのインプラントをどこにどのような方法で埋入して、どのような土台をとりつけて、どのような歯を製作するのか、それは患者さん次第で様々なのでそれのインフォームドコンセントを必ず行います。インプラントの治療のメリットやデメリット、料金の説明等も十分に行います。これは私一人で行えるものではないので、スタッフ間での共通理解が必要です。そのために院内セミナーやミーティングはこまめに行い共通理解やインプラントへの知識を深めています。 治療は患者さんの抱えている問題を改善すべく最善をつくし、その後は長持ちするようにケアをいたします。

日本口腔インプラント学会の専門医として、専門的知識をもって安全かつ安心できるインプラント治療の提供します。

私は九州大学歯学部を卒業後、九州大学病院のインプラントセンターに勤務しておりました。インプラントセンターには歯がない患者さんが多く来院され、歯がないことで食事がしにくかったり、見た目が悪かったり、入れ歯がうまく使えないことで困っておられました。インプラント治療はそのような患者さんにとって問題を解決するいい治療となりました。治療後の患者さんの噛める喜びの声や感謝の言葉を聞いたりする中でインプラント治療に対して興味をもち、より深く勉強したいと思いはじめたことが、今の専門医取得のきっかけとなりました。親が子供から教えられるのと同じで、先生は患者さんから学び成長させられます。そういった意味で常に患者さんには感謝しております。

「良い病院で良い治療」がずっと目標であり、それを追い求め続けます。患者さんがお口に関するトラブルを抱えたときに、ここに行けば大丈夫と思われるような病院にしたいです。そのためには、自身が成長し、ひいては病院が成長することが大切です。歯科医療界は発展がめざましく、常に新しい技術が出てきます。患者さんを一生懸命治療しつつも、週末は学会や勉強会に参加し、新しい技術を習得し、それを病院で実践しつづけ、常に時代をリードしていきたいと考えます。 また、患者さんのみならず一緒に働いてくれるスタッフに対しても働きがいのある職場としたいです。その病院がどういう治療をしているかはスタッフが一番知っています。スタッフが治療や診療システムに何らかの不満点を抱いていたら、スタッフは患者さんに治療を勧めにくいし、自分自身はここで治療を受けたくないし、ひいてはここで働きたくないと考えるかもしれません。逆に常に患者さんの方向を向いて、良い治療を提供しつづければ、スタッフは患者さんに治療を勧めやすいし、患者さんからも感謝の声も聞けたりして良い気分になるし、ここで働いてもっと成長しようと考えるものです。また時間外の長時間労働は推奨せず、当然ながら労働基準法は守っていき、スタッフが気持ちよく働けるような労働環境を整え続けます。このような努力と実践のもとで、良い病院となり、良い治療が提供できると考えます。