ペインクリニック
薬物療法や神経ブロック療法を用いて痛みを緩和するペインクリニックの専門医
2017/06/23
山本クリニック
山本洋介 院長
Yohsuke Yamamoto
- 医学博士
- 麻酔科標榜医
- 日本麻酔科学会専門医
- 日本ペインクリニック学会専門医
- 国際中医師(鍼灸)
- ライフコーチ
有害な痛みを緩和するペインクリニック
ペインクリニックとは、ペイン(痛み)、クリニック(診療所)、つまり「痛みの診療所」という意味です。痛みは異常を知らせるという重要な役割があるのですが、原因が分かった後の残った痛みは交感神経の緊張や血流の低下などから新たな痛みを作り出し、悪循環となった結果、生活の質を低下させることがあります。痛みの原因検索はもちろんですが、薬物療法、神経ブロック療法などを用いて、痛みの緩和する治療を行います。また、通常の西洋医学的治療では治療が難しい場合、中医学的治療(鍼灸、漢方薬治療)もご提案することが出来ます。また、これらの治療は痛みの疾患だけでなく内科疾患にも活用できるため、お困りの患者さんはご相談ください。
「痛みの悪循環」を断ち切る神経ブロック療法
痛みを伝える神経や、血の流れを調整している神経等を局所麻酔薬などを使って、麻痺させて、痛みを緩和させ、血行を改善し「痛みの悪循環」を断ち切ります。人体には数多くの神経があるため、神経ブロック療法の種類も沢山あります。ブロック療法の中には、専用のレントゲンや超音波(エコー)装置を用いて行うものもあります。
主なブロック注射としては、
トリガーポイント注射
筋肉、筋膜、関節、靱帯などの痛みを引き起こす引き金となる場所に注射をします。主な適応疾患は【肩こり、腰痛など】
硬膜外ブロック
背骨の中の神経の近くに注射を行い、痛みや炎症を抑えたり、血流を良くしたりします。主な適応疾患【椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、帯状疱疹後神経痛など】
神経根ブロック
背骨から神経が出てくる所で注射を行い、痛みや炎症をおさえたりする効果があります。また、注射を行った際に起こる放散痛の位置を確認することで診断的な意味もあります。主な適応疾患【椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、帯状疱疹後神経痛、脊椎症など】
星状神経節ブロック
首の付け根あたりにある「星状神経節」という交感神経近くに注射をして、痛みを軽減したり、血流を良くしたりする効果があります。注射が怖い方は、光を当てる治療もあります。主な適応疾患【頭痛、顔面痛、帯状疱疹後神経痛、頚椎椎間板ヘルニア、頸椎症、頸肩腕症候群、顔面神経麻痺、突発性難聴など】
腕神経叢ブロック
首から腕に走行する神経の途中で注射を行い、肩から手にかけての痛みを軽減します。主な適応疾患【胸郭出口症候群、帯状疱疹後神経痛、頚椎椎間板ヘルニアなど】
肋間神経ブロック
肋骨に沿った神経に対して注射を行って、胸部の痛みを軽減します。主な適応疾患【肋間神経痛、開胸術後疼痛症候群など】
その他、様々な痛みに対して数多くの神経ブロック注射があります。
神経ブロック療法は、今まで薬物治療、リハビリ等で症状が変わらない方、手術まではまだ希望されていない方などは特に行ってみてもよい治療と考えます。
ペインクリニックの専門医から治療をうけてみませんか?
私は日本ペインクリニック学会の専門医です。また、多様な治療に対応できるため、中医学も学び、国際鍼灸医師でもあります。 私の物心ついた頃、父は開業医として内科、外科の他に麻酔科、ペインクリニック科を専門として働いていました。その様な背中をみて育ったためか、私もまずは麻酔科専門医として、さらに、痛みのある患者さんと話したり、接したり、また治療をすることにやりがいを感じ、その後ペインクリニックの専門医を取得いたしました。
慢性の痛みに関しては、心理社会的側面も最近は注目されています。その分野にも興味を持ち、九州大学心療内科でも研修をしたことがありますので、その様な視点からも患者さんのお役にたてたらと思っています。
「患者さんに安心と笑顔を」をモットーに
当院では、「痛みのかかりつけ医」として、つらい痛みでお困りの患者さんに対して痛みの緩和治療を提供し、「患者さんが笑顔」になっていただくために「安心の医療」を目指していきます。痛みの治療以外に、「地域のかかりつけ医」として、よりよい健康の維持、改善に努めていきます。
緩和ケア病棟(がん終末期の患者さんへの治療)で働いていた経験をいかし、在宅医療も行っております。