低身長
かかりつけ医としてご家族と一緒に「低身長」をじっくりサポートする
2016/09/28
「育つ」を間近で感じて
幼いころからスポーツが特に球技系や水泳など、身体を動かすことが大好きで、よく外に出て友人たちと遊んでいた事を覚えています。その中で、医者になろうと思ったのは、身近な人が病気になって助けたいと思ったのがきっかけです。
様々な科目があるなかで小児科医になろうと決めたのは、小児科にあって他の科にはない「育つ」という要素あるからです。
こどもやご家族と一緒に「育つ」のを見守って行くことは小児科医としての醍醐味だと思っています。また、こどもたちは少し手助けをしただけで、すぐ元気になることが多く、その元気になった姿を見ると本当に嬉しくなります。そして、小児科医として「育つ」ことを間近に感じながら、それをサポートする大切さを実感しながら、少しでもお手伝いができればと思い日々精進しております。
慢性疾患で困っている方の窓口となり、一人ひとりの「最良」にお応えしたい
当クリニックは、風邪などを診る一般外来の他に、慢性的な健康問題をじっくり診る専門外来を開設しております。喘息やアレルギー、成長、発達発育、スキントラブルといった慢性的な健康問題は時間を要することが多いです。中々気づかれないまま一般外来で受診を繰り返しているケースがあります。
また、病院だとハードルが高く、「病院に行くほどまででは…」と悩まれている方も多いかと思います。
私自身、今までの勤務経験から、病院とクリニックではそれぞれ担う役割は違い、クリニックにしか出来ない医療があると考えております。地域の窓口となり、もっと気軽に相談することができ、こどもたちとご家族にとっての最良の医療、方針を提供する事ができればと思っておりました。しかし患者さんにとっての「最良」は、必ずしも医学的に最良なのが答えではありません。少しでもそれぞれの方の「最良」にお応えできるよう邁進したいという思いでクリニックを立ち上げました。
育児中のお悩みや不安なことは多くあると思います。私自身、3児の父として子育てを奮闘しておりますが、経過を見ていい悩みは、ご家族に「心配しなくて大丈夫ですよ」とまずお伝えできればと思います。これは、医者としてではなく、子育てをしている1人の父としての本心なのかもしれません。
病気による低身長か、その見極めをするのが私たちの仕事です。
当クリニックの専門外来の中で、身長が低い、身長の伸びが悪いのではないかとのご相談を多くいただきます。
低身長の定義は、標準身長と比較して身長が‐2SD以下、または3パーセンタイル以下ということと、成長速度が2年以上にわたって標準値の‐1.5SD以下である成長率低下を合わせて成長障害(低身長)と分類されます。(SDとは標準偏差のことです) ‐2SDを下回る割合は2%ほどで、一概には言えませんが、こども100人中2~3人が低身長であると分類されてしまいます。
これら低身長の中に、ごくわずかですが、病気が隠れていることがあります。内分泌(ホルモン)疾患、染色体異常、骨・軟骨の異常、心臓・腎臓・肝臓・腸の病気をはじめとする主要臓器の病気が隠れていたりします。また、身体的要因以外にも、愛情不足などストレスによる心因性によるものなどの可能性もあります。
私たちでお手伝いできるのは、それらの病気があるのかを見極めること、そして、今後のサポート、すなわち経過観察でいいのか、適切な専門病院をご紹介するなどの方針を提示することがなりより大切だと考えております。だからこそ、些細なお悩みでも構いません。まず、相談していただければと思っております。
私も大切なお子様の成長を一緒に見ていきたい
低身長をはじめ慢性的な健康問題は、数年単位で定期的に診療していく事が大切です。必要なときは、地域の窓口として専門病院にご紹介いたします。
ご家族とともにこどもたちの成長を見守りながら、適切な道しるべをご案内していきたいと思います。その為にも、今後も其々の症状にあった医療を提供できるよう、皆様に相談していただきやすいクリニックにして行きたいと考えております。 子育てをされている中で、お悩みがある方は一度ご相談ください。一緒に、そしてじっくりサポートさせて頂きたいと考えております。