総合内科専門医
糖尿病, 高血圧などの生活習慣病と禁煙外来を柱とする動脈硬化の予防と治療に力を入れる、リウマチ・膠原病・血液の病気も得意とする総合内科専門医
2017/07/04
しばた内科クリニック
柴田恵介 院長
Keisuke Shibata
- 医学博士(九州大学)
- 日本内科学会認定総合内科専門医
- 日本糖尿病協会登録医
- 日本リウマチ学会専門医
- 日本禁煙学会認定指導医・禁煙サポーター
- 日本血液学会専門医・指導医・評議員
- がん治療認定医
- 日本医師会認定産業医
- 経歴
- 1984年長崎大学医学部卒業
- 同年九州大学医学部第三内科(現病態制御内科)に入局
- 九大病院、国立小倉病院、九州がんセンターで研鑽を積み、佐賀医科大学助手を経て、2000年より福岡逓信病院に着任、2007年より内科部長
- 2014年9月 しばた内科クリニック開設
生活習慣病・リウマチ・膠原病について
生活習慣病は動脈硬化との関連が深い病気です。「いったん薬を飲み始めると、ずっと服用しなければならないのでしょ?」「特に何の症状もありませんから」など、糖尿病, 高血圧, 高脂血症の患者さんからよく聴かれる言葉です。これこそ曲者で、自覚症状が出にくいため放置されることが多く、気づかないうちに動脈硬化が進行し、心・脳血管疾患の原因になります。これらの生活習慣病がSilent killer(沈黙の殺人者)と呼ばれる理由です。 動脈硬化の危険因子を総合的に評価し、これを長期間に渡って管理することにより、心血管病を予防することができます。そのためには、医師と患者が共通の理解に到達し、お互いをパートナーとして信頼し合うことが重要です。当院では血圧脈波検査や頸動脈エコーなどにより、動脈硬化の程度を解りやすく説明します。 リウマチ・膠原病とは聞き慣れない病気ですが、臓器の強度を保つ働きをしている結合組織を膠原線維(コラーゲン)と呼んでいます。この膠原線維は皮膚、関節、筋肉、血管、肺など全身のいたるところに存在し、この膠原線維を侵す病気を総称してリウマチ・膠原病と呼んでいます。侵される結合組織の部位によって、多彩な症状が現れ、いろいろな病気があります。原因がよく分からない発熱、関節痛、筋肉痛、朝のこわばりなどがあるかたは、ご相談ください。
内科全般を幅広く診れる医師
1984年に長崎大学を卒業し、学生時代はお世辞にも勤勉とはほど遠かったのですが、血液内科に興味があり、広島と長崎の被爆地の大学のみに設置されている原研内科(原爆後遺症を研究・治療する内科)の医局に頻繁に出入りし、時間を忘れて血液細胞の標本を観入っていたことを懐かしく思い出します。卒業後は内科臨床のメッカである東大沖中内科から着任された井林博教授が主宰する九州大学第三内科(現在の病態制御内科)に入局し、まず患者をしっかり診ることの基本を叩き込まれました。希望どおり血液研究室の配属となり、九州がんセンター小鶴、鵜池両先生のもとで血液学の臨床研鑽を積み、大学に戻ってからは西村純二講師(現九大名誉教授、済生会飯塚嘉穂病院顧問)の指導を受け、慢性骨髄性白血病の増殖機構に関する研究で学位を取得しました。その後佐賀医科大学に研究の場を移し、血液学に加えてリウマチ・膠原病にも興味を持つようになり、この間、総合内科専門医, 血液専門医, リウマチ専門医, がん治療認定医の資格を取得したわけです。最後に長く勤務した福岡逓信病院内科では、一変して臨床一筋の生活になりました。血液, リウマチ・膠原病に加えて、固形がん、糖尿病, 高血圧, 高脂血症などの生活習慣病など内科全般の診療を行うようになり、今まで専門性に固まっていた医療から内科全般の診療へと大きな転帰を迎え、すでに取得していた総合内科専門医が予想以上に役に立ち、開業医としての臨床力の向上につながったと実感しています。
血液内科, リウマチ・膠原病, 感染症などは得意な分野でありますが、内科全般を幅広く診れる医師、つまり“General Physician”でありたいと願っています。開業後は生活習慣病、特に糖尿病診療には注力しており、糖尿病協会登録医の資格を取得、興味ある学術講演会には積極的に参加し自己研鑽に努めています。禁煙学会認定医資格も取得し、禁煙治療にも力を入れています。禁煙外来を訪れる患者さんも漸増しており、禁煙したいが喫煙を続けている方々には特にタバコの害を啓蒙しています。傍ら、スタッフの禁煙治療の教育にも力を入れています。
インフォームドコンセントを徹底し、患者さんと共に治療計画を立てます。
三大生活習慣病といわれる高血圧、糖尿病、高脂血症は治療の継続が極めて重要です。高血圧は測定血圧、糖尿病は血糖やHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)などで患者さんにとって治療効果は比較的わかりやすいのですが、脂質異常症の場合、毎回血液検査をするわけにはいきませんので、drop-outする割合が最も多いのが現状です。血液脈波検査で血管の硬さ(血管年齢), 下肢動脈血流を定期的に測定し、頸動脈超音波検査と併せて現在の状態を可視化、わかりやすく説明し、治療に対するモチベーションを挙げ、維持するようにしています。禁煙外来を受診された患者さんには禁煙の決意を称賛し、その後の継続を激励、禁煙治療完了時には表彰状を渡し、スタッフ全員で拍手し、共に喜び、再喫煙をしてはならないという決意を新たにしていただいています。
ホームページにも掲載させていただいておりますが、患者さんと同じ目線に立った医療を心がけています。患者さんは医学に対して全くの素人であるのに対して、私たち医師は舞台裏まで全て知り尽くしています。なので、このギャップを埋めるべく努めています。検査や治療をする前はその必要性を、検査の結果は口頭だけではなく、自前で作成した資料を使いながらできるだけわかりやすく説明し、理解を深めてもらっています。結果がよい場合は「よかったですね!これからも一緒にがんばって治療を続けましょう」と共に喜び、結果が芳しくない場合でも、「僕が全力でお手伝いしますから、落胆せずに、これからも頑張りましょう!」と勇気づけ、いつも患者さんと一体感を持つことを心がけています。
何でも相談できる専門医を目指して
やはり患者さんの数が多い高血圧, 糖尿病, 脂質異常症などの生活習慣病と禁煙外来など動脈硬化性疾患の進行を防ぐことに軸足を置きながら、患者さんが抱えるどのような悩みでも気軽に相談できる、クリニックならではの雰囲気づくりを目指していきたいと考えています。「あの先生には何でも言いやすい。相談すれば、何とかしてくれる」、「あそこのクリニックの職員さんと話すと、楽しい、心が和らぐ」、そんなふれあいを大切にしていきたいと願っています。