白内障手術の専門医インタビュー (上田眼科)

白内障手術

高い医療技術と最新設備で、痛みも少なく安心・安全な白内障手術・鼻涙管閉塞症手術を行う眼科専門医

上田 朗裕先生

2017/11/16

MEDICALIST
INTERVIEW
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上田眼科
上田 朗裕 院長
Akihiro Ueda

  • 眼科専門医
経歴
  • 1971 福岡県大牟田市生まれ 長崎育ち
  • 1995 藤田保健衛生大学医学部卒業
  • 1995 同大学附属病院眼科勤務
  • 2000 三重県 桑名市民病院勤務
  • 2005 三重県 中部眼科勤務
  • 2008 福岡県太宰府市 上田眼科 開院

白内障手術は、短時間で大きな苦痛もなく安心して受けていただけます。

白内障手術について

眼科専門医である当院では、眼に関わる病気を扱っています。眼の病気は命に関わるものは少ないですが、患者さんの生活の質に大きく影響する大切な器官です。患者さんの生活に寄り添い、生活の質の向上を考慮した診療を提供いたします。

当院で多く扱う眼の病気に白内障があります。また、鼻涙管閉塞症という眼の病気は、赤ちゃんからお年寄りまで幅広くかかる眼の病気です。あまり知られている病気ではありませんが、生活に大きく影響する病気です。

白内障は水晶体が濁る病気です

眼の中央には茶目(ひとみ)があり、これを瞳孔と呼びます。この瞳孔の後ろ側に水晶体という、カメラでいうとレンズのような役目をしているものがあります。白内障は、この水晶体が濁ってしまう病気です。

水晶体が濁ってしまう理由はさまざまで、最も多いのが加齢によるもの、続いてアレルギーを原因とするもの、外傷などの衝撃が原因となるものなどがあります。一度かかってしまうと、元通りにはならない病気ですので、できるだけ発症を遅らせ、かかってしまったら症状の進行を遅らせることが大切です。

白内障はこんな症状が起こります

白内障は、レンズの役割をしている水晶体が濁ってしまう病気です。そのため、光を十分にとり込むことができなくなり、視界が暗くなる、かすみがかかったように見える、まぶしく感じるなどの見え方の変化が起こります。昼間は異常を感じないけれど、夜間の信号や車のライトを異常にまぶしく感じる、なども白内障の症状の1つです。

見え方の変化はゆっくりと起こりますので、気づかないうちに進行していることも多い病気です。また、視力が落ちたのだと考えて、発症に気づくのが遅れることも多く見られます。加齢による白内障は、早い人で40代から発症しますので、見え方が変わったと感じる場合は、眼科専門医を受診しましょう。

白内障はこんな治療を行います

白内障は、一度かかってしまい、水晶体が濁り始めてしまうと、元通りにはできない病気です。水晶体の濁りを取り除くことはできないので、眼科専門医で行う治療は、点眼薬で病気の進行を遅らせることが中心になります。

白内障の治療は、点眼薬で症状の進行を抑える方法が中心ですが、症状が進行し、日常生活に支障が出てきたら、手術による根本治療が必要となります。濁ってしまった水晶体を取り除き、人工の眼内レンズに置き換える手術法です。人工眼内レンズは交換の必要もなく、ずっと使えるもので、白内障を根本的に治療する唯一の方法です。

白内障の手術は日帰りでも行えます

白内障の手術は、瞳を覆う角膜を小さく切開して濁った水晶体を砕いて吸出し、人工眼内レンズを固定して完了します。手術自体は短時間で終わり、部分麻酔で行いますので、日帰り手術が主流になっています。

手術の前に診察と手術の説明日を設けます。手術の日が決まりましたら、術前3日間は眼内の菌を減らすための抗生物質の点眼薬を自宅でさしてもらいます。手術当日は、血圧測定など全身状態の確認をします。

術前に麻酔の点眼薬をさし、リラックスして手術室に入って頂きます。手術は短時間で終わりますので、回復室にてお休み頂いたのち、手術後の生活の注意点や服薬などの説明を受けて頂いて、ご帰宅となります。

常に眼脂が出る、涙が出る、眼が潤んでしまう涙目(鼻涙管閉塞症)

鼻涙管閉塞症について

鼻涙管閉塞症は、あまり聞きなれない病気かもしれません。涙が出ると同時に鼻水も出るのは、誰もが経験のある事かと思いますが、これは、涙腺で作られ角膜や結膜を潤した涙が、涙点を通って鼻につながる鼻涙管を通り、鼻へ排出される事から起こる現象です。

この鼻涙管が詰まってしまう病気が、鼻涙管閉塞症です。新生児に多い先天性のものと、中高年以降の女性に多い後天性のものがあります。

鼻涙管閉塞症の症状

涙は、微量ずつ常に分泌され、角膜や結膜の清潔や細菌感染を予防する役目があります。この涙を排出する通路がふさがってしまうので、さまざまな悪影響が出てきます。わかりやすいのは涙が止まらない、目が潤んでしまうといった症状ですが、目やにが増えることもあります。

また、鼻涙管の入り口である涙嚢が炎症を起こすと、うみが混じった目やにが出続けることになります。鼻涙管がふさがってしまうと、涙嚢に涙が溜まり続けることになり、細菌感染が起こりやすくなります。この状態を慢性涙嚢炎と呼びます。

慢性涙嚢炎は、痛みや発熱はありませんが、急性涙嚢炎は炎症が涙嚢の周囲に及ぶため、涙嚢の腫れや痛み、うみが混じった目やにが大量に出るなどの症状が起こります。また、発熱を伴うこともあります。

鼻涙管閉塞症の手術(シリコンチューブ挿入術)

鼻涙管閉塞症の治療は、閉塞している部分を金属製のブジーという細い棒で突いて穴を開ける手術を行います。ブジーの先端には内視鏡がついており、閉塞部分に正確な穴を開けることができます。

手術で開けた穴は再度ふさがることが多いので、穴にシリコンチューブを挿入して2〜3ヶ月ほど穴の状態を維持したのちに抜去します。この手術は、部分麻酔で行い、短時間で終わりますので、日帰りで受けることができます。

鼻涙管閉塞に伴って、うみが出ている場合や炎症を起こしている場合は、手術に先立って、うみの除去や抗生剤の服用で炎症を抑えてから、手術を行います。

よりよい視生活を送れるよう出来る限りのお手伝いをさせていただきます。

同じ眼の病気と言っても、症状や生活する上での問題は患者さんそれぞれに異なります。当院は、患者さん一人ひとりと真摯に向き合い、どんな小さな訴えも軽視せずに受け止めます。当院が扱うのは、生活の質を大きく左右する眼という器官です。患者さんのより良い生活のために、当院は診療を通して精いっぱいお手伝いいたします。