産婦人科は全ての女性の健康を保つお手伝いをすることが最も重要な使命です。
産婦人科には、大きく分けて四つの分野があります。
妊娠した女性を対象とする『周産期医学(いわゆる産科医療)』、女性特有の悪性腫瘍を扱う『婦人科腫瘍学』、月経異常や不妊、不育を扱う『婦人科内分泌学』、閉経後の健康維持を担う『女性医学』です。
私は、産婦人科医となってから一貫して『婦人科内分泌学』を専門分野とし、九州大学病院、福岡大学病院、そして浜の町病院で、月経痛に悩む子宮内膜症や子宮筋腫の患者さんに対する内視鏡手術、また不妊症や不育症に悩む方々の治療を数多く手掛けて参りました。その中で、月経痛や不妊症・不育症などの疾患がどれほど女性を苦しめ、生活の質(Quality of Life)を損なうかということを痛感してきました。このような患者さんに対する社会や周囲の無理解はまたさらに、目に見えない圧力となって多くのストレスを女性に与えます。
「通われる皆様が安心できる環境で、前向きに治療に向かえるクリニックを作る」ことを目標とし、七夕の7月7日、女性のための新しいクリニックを天神の地に開院いたしました。私以下、スタッフ一同が協力して良いクリニックを作っていき、一人でも多くの患者さんに満足していただけるよう努力したいと思っております。