このたび「後藤けんクリニック」を開業することになりました後藤健です。昭和63年に医師となって以来、九州大学病院、済生会福岡総合病院、福岡赤十字病院などで29年間前立腺がんや膀胱がんなどの泌尿器がん、頻尿や尿失禁などの排尿障害、尿管結石に代表される尿路結石症などを中心とした泌尿器科診療を行ってきました。
これまでの長い勤務医生活で慌ただしくも充実した日々の診療業務を送ることができましたが、私にとって大きな転機となったのは、福岡赤十字病院に勤務していた平成23年に東日本大震災における日本赤十字社救護班の班長として現地で活動させていただいたことでした。このとき被災地でつらい思いをしている方々を前にして、自分が医者として何ができるかということを改めて真剣に考える機会となりました。それ以降、救護活動や救急医療の訓練や講習をはじめ、がん緩和ケアチームとしての活動、院内における患者サービスの仕事など、泌尿器科診療以外のことでも「患者さんのためになること」であればそれまで以上に積極的に関わっていきました。このことが現在の自分にとっての医療に対する基本的な考え方となっています。
父が昭和49年にクリニックを開設したここ中央区舞鶴の地で新たに泌尿器科の診療を開始いたします。これまでの経験を生かしながら、患者さんおよびそのご家族の立場に立ったきめ細かい医療をやっていきたいと思っています。皆さま、よろしくお願い申し上げます。