あなたは大丈夫?痛みの伴わない痔

あなたは大丈夫?痛みの伴わない痔

いぼ痔といえば、痛い、出血を伴う、などのイメージを持っている方が多いと思います。しかしながら、いぼのできる箇所によっては痛みを伴わない場合もあるのです。

いぼ痔の原因

家族

いぼ痔の原因は、下痢や便秘などによって排便時に強くいきんでしまうことです。別名、排便異常とも言われます。女性の場合、もとも痔の症状がなくても、妊娠出産をきっかけに痔核を患うケースもあります。妊娠出産は、急激に大きな負担が長時間かかるため、上痔静脈叢にも下痔静脈叢にも血液が一気にたまって腫れ上がる場合があります。

では、痛みを伴わないぼ痔とは、どのような症状や特徴を持つでしょうか。

痛みのないいぼ痔:その特徴

トイレでズボンをおろす男性

痛みを伴わないいぼ痔の特徴としては、その発生個所にあります。痛みを伴わない場合というのは、肛門より奥のちょうど、直腸と肛門の境目(歯状腺)に痔ができた場合です。なぜなら、直腸には痛みを感じる痛覚神経が無いからです。また、肛門より奥まっているところにできているため、なおさらいぼ痔という自覚症状が芽生えません。

そうなると、初期の段階ではいぼ痔であることに気が付かず、いつの間にか進行していきます。そして、最終的には外へ飛び出してしまうのです。いぼ痔は進行具合に度数があり、1~4段階に分けられます。進行していくと最終段階では入院手術が必要となるケースも稀ではありません。

痛みのないいぼ痔:その症状

トイレットペーパーとグリーン

痛みを伴わないいぼ痔の症状は、出血と肛門のかゆみです。逆に言うと、それくらいしか自覚症状がないため、早期治療のチャンスを逃している患者さんが大勢います。自覚症状の無い病気を疑う人は滅多にいませんので仕方ありませんが、放置すると後々入院や大がかりな手術が必要となります。

よって、日常的にセルフチェックを行うことが重要となります。もし、何かのきっかけで便秘と下痢のどちらかが続いた場合、その後も肛門のかゆみや出血が続くようであれば、いぼ痔の疑いが考えられますので、早いうちに専門医で検査をしましょう。

出血の量がどの程度になれば検査が必要か、の基準については、症状の進行によって違ってきます。ただし、少量の血が出ている程度でも注意が必要です。そして、先ほどもお話しした通り、痔の症状には段階があります。目安として、進行の症状が軽いのは、排便時の出血は少なくトイレットペーパーなどに血がついている程度です。

進行の症状が中になると、出血すると同時にいきんだ時、肛門から血の塊のいぼ状の突起物が出てきます。しかし、この突起物もいきむのを辞めた排便後は自然とそのまま中に戻っていってしまいます。進行の症状が重度になると、いぼ状の突起物が自然とは戻らなくなってしまい、指で中に押し込まないと戻りません。また、出血も酷くなって痛みの症状も出てきてしまいます。

いぼ痔の治療

痔の薬

最後に、痛みを伴わないいぼ痔の治療は、早期発見および早期治療が鉄則です。一般的に治療となると投薬治療になります。早期発見できた場合は、市販の薬で治せる場合もあります。実際のところ、これで治ってしまうケースも多く、今では痛みを伴わないいぼ痔に対応した薬も数多く販売されていますので、まずは自力で治す、という方法もあります。

痛みを感じない、ということは、まだ、いぼが肛門の奥にある状態なので、薬を浣腸のように使用して手軽に治療できるメリットがあります。病院に行っておしりを出すのが恥ずかしいという人も多いので、市販の薬なら気にせず治せるでしょう。そのためにも、痔に対して正しい知識をも持ちましょう。

いぼ痔の予防

まずは食生活を見直し、便秘や下痢にならないようにすることが大切です。また、辛いものや香辛料を控えたり、長時間同じ姿勢でいることのないよう、生活改善をして、痔を悪化させないよう心がけましょう。

自己判断できず、困っている場合は、今以上に痔を進行させないためにも、専門医を一度受診することをお勧めします。

痔についての
よく読まれている記事

お尻が痛い人1

2016/08/08

あなたは大丈夫?痛みの伴わない痔