性病の大半は無症状!症状がないのに放置すると大変なことに!

性病の大半は無症状!症状がないのに放置すると大変なことに!

性病は最近、10代から20代の若い世代にも増加しています。症状がなく感染しているケースも多く、知らず知らずのうちに進行し重篤化する危険性があります。

性病といえば、エイズのイメージが強いためか、淋病やクラミジア、梅毒などの性病への意識が低いのが現状です。どんな病気やリスクがあるのでしょうか。

性病は自覚症状がない?

向き合う男女

通常、性病や性感染症になると、性器や性器周辺に、強い痒み、痛みなどの症状が現れると思われがちです。女性の場合は、オリモノの色や形状、においに異変を感じることもよくあります。

確かにこのような異変を生じる性病や性感染症はありますが、先述のとおり、症状のない性病もあります。無症状の性病は最初に発症した人だけにとどまらず、感染が拡大していく傾向があり、恐ろしいのです。

無症状の性病の感染者として多いのが、パートナーです。どちらか片方が性病に感染し、自覚のないまま性行為を重ねることで感染します。このようなケースの場合、ピンポン感染といい、お互いにうつしたり、うつされたりを繰り返すことが多いのが特徴で、片方が治療しても、もう片方が治療をしておらず、再度病気をうつされる…という悪循環に陥ってしまいます。

性病、性感染症は不妊症のリスクを高めます

ハートを差し出すイメージ

例えば男性の場合、尿道炎から精巣上体炎と広がって精子の通り道の閉鎖が起こり、最終的に精子が作れなくなる無精子症候群になるケースがあります。女性の場合、子宮頚管炎から子宮内膜炎、卵巣炎(排卵障害)となり、骨盤付属器炎(卵管の通過障害)を引き起こすケースがあります。

また、妊婦が性病にかかると、子宮膣部の炎症を引き起こすため、流早産・発育不全を起こす可能性が非常に高くなるのです。

不妊症と関係の深い性病には、梅毒、淋菌、トリコモナス、クラミジアなどがあります。なかでも、淋菌、トリコモナス、クラミジアは症状のないまま経過するため、病気が進行した結果、精子・卵子の通過障害を引き起こして、妊娠しづらくなります。

性病には母子感染もあります

エイズイメージ

例えば、出産時に性病にかかっていると、産道感染といい、出産時に産道で赤ちゃんが性病に感染する可能性があります。カンジダ膣炎のように、妊娠中に抵抗力が落ちて感染してしまうケースもありますので、妊娠後、性交渉がなくなったからと言って、性病のリスクがまったくなくなるわけではありません。

赤ちゃんが性病に感染すると、結膜炎や皮膚炎、肺炎などの病気にかかることがあります。また、梅毒などは流産、死産を招いたり、先天性梅毒児として生まれ、発育不全や手足の骨の炎症を発症するなど、命を奪ったり、障害を抱えることもあります。新生児の免疫力は発達段階にあるので、新生児の段階で感染症にかかると重症化しやすいのです。

エイズだけではない!母子感染の恐ろしさ

母子の写真

母子感染の恐れがある性病には、梅毒、エイズ、淋菌、クラミジア、トリコモナス、コンジローマ、肝炎などがあります。

エイズは母子感染する性病の中で、最も恐ろしい病気として恐れられていますが、そのほかの性病も、それが原因で、赤ちゃんが肺炎などの病気にかかったりします。また、中には障害を残したり、命を奪うようなものもあります。

このように、母子感染のリスクを考慮し、妊娠中の性病の治療にいち早く取りかかる必要がありますが、胎児への影響から、すぐに治療することができない場合もあります。また、妊娠後期に性病にかかってしまうこともあります。このような場合、帝王切開で出産し、赤ちゃんへの感染を防ぎます。

帝王切開での出産は、子宮破裂を防ぐために、産める子供の数がを2~3人と制限する場合が多いため、子だくさんを望む場合は、リスクがあることを念頭に置きましょう。

性病の進行でがんに

性病が進行すると、がんになる可能性もあります。HPV(ヒトパピローマウイルス)への感染が代表的なものです。HPVには良性型と悪性型があるのですが、悪性型は将来的に癌化します。HPVは性行為によって感染し、感染後異形上皮細胞として15~20年の経過ののち、子宮頚ガンとなります。

ぜひ一度検査を受けましょう

このように、気づかぬまま放置しておくと、最悪の場合は死につながる性病もあります。先に挙げたHPV、エイズ、梅毒がそうです。いずれも感染後すぐに死ぬわけではありませんが、感染後、徐々に進行して命を落とすことがよくあります。性病は健康診断では分かりませんが、病院はもちろん、保健所でも性病の性感染症検査を行っているところもあります。大切なパートナーとの将来を考えているなら、ぜひ一度受けてみることをお勧めします。

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