不妊治療となると大袈裟な気がしてしまう人も多いでしょう。まずは自己診断表でチェックしてみませんか?
不妊とは
不妊治療とは、健康な夫婦やカップルが避妊をしていないのに、一定期間、子どもに恵まれなかった場合に行われる治療や改善を指します。この一定期間とは、現在は1年以内を指すのが一般的です。
妊娠したいと願っていても、なかなか妊娠しないと、不妊症かもしれないと悩む人は多いと思います。
1年以内に妊娠に至らないと不妊治療を勧められることもあります。しかし、いざ病気やクリニックへ行くとなると、大袈裟なのではないかとか、私は大丈夫など、二の足を踏む人もいるでしょう。そこで、病院へ行く前に不妊症の可能性があるのかどうか、自己診断をしてみるのはいかがでしょうか?
以下の30個の項目は、簡単な自己診断表です。思い当たる項目にはチェックをして、不妊症の原因を探りましょう。
自己診断表
- 生理の周期が安定しておらず、20日以内になったり、40日以上になったりする。
- 生理痛が大変重く、辛い。
- 体重が大変重く、BMIが26以上である。
- 体重が大変軽く、BMIが17以外である。
- 授乳期や妊娠期以外でも、乳首から白い分泌物が出たりする。
- 生理の時以外にも、出血がある。
- 基礎体温を計っても、高温期と低温期の境目がはっきりしない。2つに分かれない。
- 生理の時、経血が多く、大きな血の塊が出たりする。
- おりものの量がいつも多い。
- おりものがとても臭い。
- おりものに色が付いていたり、塊があったりする。
- 性疾患になったことがある(クラミジア感染症等)。
- 子宮や卵巣などの病気になったことがある(子宮内膜症、子宮筋腫等)。
- 生理の経血の量が徐々に増えてきていて、他人よりかなり多い出血量に思える。
- 今、現在糖尿病を患っている。
- 甲状腺の病気になったことがある。
- 女性側の排卵の周期に合わせて、性的な営みを持てないでいる。
- 男性か女性の片方が子どもを作ることに、協力的でない。
- セックスレスである。
- 性交痛を感じる時がある。
- 重い冷え性である。
- 無理なダイエットをしたため、生理が止まったことがある。
- 毎日の様に、過度なストレスを感じている。
- 長い間、激しいスポーツを続けて行ったことがある。
- 喫煙している(パートナーや家族も含む)。
- 貧血である。
- 毎日のようにアルコールを飲んでいる。
- 現在、年齢が35歳以上である。
- パートナーと妊活しているが、1年以上たっているのに、妊娠しない。
- 過去に人工中絶や流産を経験したことがある。
以上が自己診断表の30項目になりますが、思い当たるチェック項目はありましたか?1つでもあった場合、それが妊娠できない原因になっている可能性もあります。産婦人科で身体の状態をチェックしてもらうと良いでしょう。
不妊症の原因はさまざまです
この項目を見ていくと、不妊症の原因というのは多岐に渡っていることが分かると思います。例えば、ホルモンの分泌量が関わってくる「卵巣機能不全」は、極端なダイエットや過度のストレスが原因となることがありますし、クラミジア感染症は、妊娠を妨げる要因になり、治療が必要です。
このように、貧血の様に体質に関わる要因から、ホルモンのバランス、そして、検査で原因がわかる不妊治療の必要な「器質性不妊」、原因が不明の「機能性不妊」と診断される人まで、多種多様な要因や関係性を不妊症は孕んでいるようです。
原因が分からない不妊症と聞くと、産婦人科を受診するのが怖いと思われるでしょうが、原因不明と診断された後に、自然に妊娠する人もいます。そのような人は、受診により、自分の体のことやライフスタイルを見直すきっかけになったのかもしれません。
以上のように、不妊症の原因はひとつではありません。さまざまな原因や問題が重なっている場合もありますし、原因が分からない場合もあります。チェックが1つ付いたから不妊症で原因はこれだ、と決めつけるのではなく、クリニックで相談する際の参考にして下さいね。
不妊治療についての
よく読まれている記事
1
2016/11/17
不妊治療をはじめる前の自己診断(女性)