腎臓のサインを見逃さない!腎臓の病気を疑う症状!

腎臓のサインを見逃さない!腎臓の病気を疑う症状!

腎臓は肝臓と並び、物言わぬ臓器と言われています。腎臓はどんな働きをしているのでしょうか。

腎臓の役割

腎臓

腎臓の代表的な機能に、血液をろ過して老廃物を尿として排泄する、という機能があります。これについては知っている人も多いかもしれません。しかし、腎臓の機能はこれだけではありません。尿を排泄するだけでなく、尿を作り出すこともしています。

また、血圧や水分の調節、血中の酸性とアルカリ性の調節、ミネラルの代謝調整、薬物の排泄等、実に様々な機能があるのです。様々な機能を担っていることから、腎臓の果たす役割は非常に重要です。そのため、健康な腎臓を保つことはとても大切なことなのです。

腎臓病のサインって?

腎臓病のサインって?

すでに書いたとおり、腎臓は様々な機能を持っています。そのため、腎臓が病気になった場合、いくつかの症状が体に現れます。腎臓の異常を早く察知し、腎不全になったり、人工透析を行わざるを得ないような重症になる前に、腎臓病の進行を防ぎましょう。ここでは、腎臓病のサインをご紹介します。

微量アルブミン尿

早期腎症を発見する、とても重要な指標です。アルブミンとは尿中のタンパクのことを言います。高感度の検査法でアルブミンを検査しても、ほとんど見つかることはありません。しかし、腎症を発症していると、アルブミンがごく微量でも見つかるのです。

アルブミンの排泄量は日や時間、また、運動にでも容易に変動します。そのため、早朝に採尿します。この尿から、普通の尿試験紙では検出できないごく微量のアルブミンが検出された場合、腎臓に何等かの異常があるという指標になります。

タンパク尿

先ほど説明したアルブミンは尿中のタンパクのことを言うと説明しましたが、このタンパク尿は、早期の腎症ではなく、体にあきらかな異常を感じる顕性腎症の症状になります。

通常、タンパク質は尿として排泄されず、血中にとどまります。それにも関わらず、タンパク質が尿に出てくるということは明らかな異常で、糸球体で血液の濾過がきちんと行われていないことを表しています。なお、タンパク尿は通常より泡立ちも強くなるのが特徴です。明らかに泡立ち過ぎる尿が出る場合は、腎臓に何等かの異常を疑いましょう。

体のむくみ

女性が気にすることの多い、体のむくみ。むくみは、腎臓の機能がきちんと働いておらず、水分量がきちんと調節できていないために起こります。うっかり顔に寝跡が付いたのに長時間取れない、顔もむくんでしまう…といった場合、ただのむくみではなく、腎臓の機能がきちんと働いていないせいかもしれません。

貧血、全身倦怠感

このレベルの症状は、腎不全の状態です。腎臓はもはや、正常に働くことができないかもしれません。貧血や全身の倦怠感を引き起こすのは、きれいな血液が流れていないせいなのです。そのため、体が慢性的に不調を訴えている状態です。

頻尿

一日にトイレに行く回数は成人だと3〜10回程度とおおよその回数が決まっています。しかし、あまりにトイレの回数が多い場合、腎臓病や糖尿病の可能性があります。「あまりに回数が多いと言われても、どれくらいがそうなのか具体的な数字が分からない」という場合、10回を超えるかどうかを目安にしてください。

もし、10回を超えてトイレに行くのであれば、腎臓病や糖尿病の疑いがあります。回数が多すぎる排尿は、過活動性膀胱が原因の場合はもありますが、血圧や老廃物のコントロールがうまくいかないことが原因かもしれません。そのため、あまりに多すぎるようであれば、腎臓病の疑いがあることを念頭に、検査を受けた方が良いでしょう。

疑わしい場合は早めの受診を!

看護師

心当たりのある症状はありましたか?もし心当たりがあるなら、腎臓に何か異常があるかもしれません。もちろん他の病気である可能性もありますので、素人判断は危険です。いずれにせよ、病院に行き、早急に検査を受けるようにしましょう。他の病気だった場合でも、体にこのような症状が出ている場合は早急に検査に行ったほうがいいかもしれません。