頭痛にも種類がある!怖い頭痛と怖くない頭痛とは?

頭痛にも種類がある!怖い頭痛と怖くない頭痛とは?

頭痛はありふれた症状で、さまざまな種類があります。怖い頭痛と怖くない頭痛があるのです。

頭痛はみなさん一度は経験したことがあるでしょう。一言に頭痛と言っても、ズキズキ、ガンガン、ピリピリなど痛みの種類はたくさんあります。また頭のどの部分が痛いと感じるのか、おでこのほうなのか、後頭部のほうなのかなど、痛む場所も様々です。

頭痛にも種類があり、さほど気にする必要のない頭痛と、何か病気とのつながりがあり放っておいてはいけないような頭痛もあります。

頭痛の発生期間による分類

バラバラの積み木

まず、頭痛が急性に起こるのか慢性に起こるのかで分類して考えてみましょう。

急性の頭痛は怖くない

急に痛みが起きて、短期間で収まるようなものが急性の頭痛になります。例えば、みなさんも経験があるかもしれませんが、二日酔いによる頭痛、冷たいものを食べたときの頭痛、風邪をひいたときの頭痛などがこれにあたります。普段の生活の中で起こるこのような頭痛は、原因となるものが解消されれば自然に治るようなもので、怖い頭痛ではありません。

慢性的な頭痛は怖い場合と怖くない場合があります

一方、数週間〜1ヶ月以上など長く痛みが続くものが慢性的な頭痛になります。また、長い期間、繰り返しあらわれるような頭痛も含まれます。いわゆる、「頭痛持ち」の人がこれに含まれます。慢性的な頭痛にはいくつか種類があり、タイプにより治療が異なりますが、タイプに合わせた頭痛に対する治療を行うことができれば、怖い頭痛ではありません。詳しくは後ほど説明していきます。

原因疾患のない一次性頭痛は怖くない

困り顔の二人の女性

原因となるような疾患、病気が明確ではないのに繰り返し起こるような頭痛を一次性頭痛、病気が原因であらわれる頭痛を二次性頭痛と、大きく2つに大別できます。

先ほども述べた慢性の頭痛のことを指し、適切な治療を行うことができれば怖い頭痛ではありません。一次性頭痛はさらに、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛の3つに分けることができます。

緊張型頭痛とは

一次性頭痛の中で最も多く、誰でも起こる可能性があるのが緊張型頭痛になります。長期間の無理な体勢、ストレスなどによる首から頭にかけての筋肉の緊張により血流がわるくなることが原因と言われています。治療としては薬というより、ストレッチやほぐすことにより緩和します。

錠剤

片頭痛とは

片頭痛はズキンズキンというような痛みがこめかみあたりで痛みが発生することが多いと言われていて、特に女性に多い症状です。何らかの理由で脳の血管が急激に拡張して、結果的に片頭痛が起こると言われています。

また片頭痛には前兆があるものとないものがあります。前兆がある場合、視野の一部が欠けて見える、目の前にギザギザ、チカチカと光るフラッシュのような光が見える、などといった症状が現れるようです。

この症状は閃輝暗転といい、通常15分から30分ほどで収まり、その後痛みが生じます。一定の時間をおいて痛みが繰り返し現れるのが特徴で、痛みが発生したら薬を服用することで対処できます。市販の薬でも対応可能ですが、痛みが頻回する場合は医師と相談して適切な治療をしましょう。

群発頭痛とは

群発頭痛とはある時期に集中して起こるような頭痛で男性に多いと言われています。治療は、薬物療法と酸素吸入法による治療が中心になります。

二次性頭痛は怖い頭痛です。早く受診しましょう

脳レントゲン

病気が原因で症状があらわれる頭痛です。今までは怖くない頭痛について解説してきました。しかし、この二次性頭痛は、いわゆる怖い頭痛に含まれます。原因となる病気として、くも膜下出血、脳出血、脳腫瘍、髄膜炎などが含まれ、早く対処しないと命に関わるものです。

今までにない強い頭痛であったり、手足のしびれが伴う、とんどん強くなっていく痛みなど、いつもと違う頭痛を経験したら、すみやかに病院に受診しましょう。怖い頭痛は自分の命に関わる可能性があるので、早く対処できるようにすることが大切です。