この記事の監修ドクター|秋山 俊洋先生(目黒駅前アキクリニック)
にきび!悩んでいる人は多い病気ですが、そのメカニズムや治療法は案外知られていないかもしれません。まずは原因から見ていきましょう。
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にきびの原因と対策!
にきびは、顔もさることながら身体にもできます。また、にきびは様々な不調を表わしています。「脂っこいものを食べたから」など、単純に考えていても、実は体調不良が原因ということもあります。原因を誤ったまま認識していると、治りが遅くなり跡が残ってしまうケースもあるため、注意しなくてはなりません。それでは、にきびが出来る場所とその原因、対策法をお伝えします。
額のにきび
【原因】 シャンプーなどのすすぎ残し、前髪の汚れ、胃腸の不調です。
【対策法】 洗髪時にきちんとすすぐ、にきび箇所に前髪が当たらないようにする、暴飲暴食を控える
鼻のにきび
【原因】 肝臓や大腸や肺の不調、ターンオーバーがうまくいかず毛穴が詰まってしまうこと、化粧スポンジなどの汚れ
【対策法】 お菓子を止めて野菜や水分を多く摂取すること、こまめに鼻の皮脂汚れを拭きとること、メイクを薄めにすること、清潔なメイク用品を使うこと
眉間にきび
【原因】 自律神経の乱れやストレスが原因
【対策法】 夏は、クーラーのきいた部屋と蒸し暑い外との気温差をあまり出さないようにする。十分な睡眠をとる
頬のにきび
【原因】 胃腸や肝機能の荒れ、便秘、甘いものや脂っこいものの食べ過ぎ、頬杖をつく癖、寝具の汚れ、化粧スポンジなどの汚れ
【対策法】 揚げ物やチョコレートなどを止める、便秘対策のお茶やストレッチを行う、スポンジやブラシなど清潔なメイク用品を使うこと
口元のにきび
【原因】 胃腸が弱っていること、ビタミン不足、食べすぎ、食偏、ストレスや生理などホルモンバランスの乱れ
【対策法】 睡眠を普段より多めに取る、スープなど消化の良い食事に変更する、お菓子を止め、消化の良い食事にすること。特に、豆腐、白身魚、バナナ、牛乳、ヨーグルト、きのこ、海藻類などは内臓系に効果的。不摂生を見直し、これらの食材を積極的に摂取する
あごのにきび
【原因】 ホルモンバランスの乱れ、寝不足、冷え症、カルシウム不足、婦人科系の病気 【対策法】 ストレス解消を心掛けてリラックスする、湯船につかって身体を温める、睡眠を普段より多めに取る
首のにきび
【原因】 自律神経の乱れ、ストレス、加齢によるターンオーバーの乱れ 【対策法】 ゆっくり入浴する(アロマを加えてもよい)、ストレスを解消する、寝不足を解消する。牛レバー、酒粕、カツオ、マグロなどは、自律神経系に効果的
デコルテのにきび
:大きなストレス、汗によるかぶれ、シャンプーなどのすすぎ残し、汚れた下着や洋服、髪の毛が当たっている、紫外線やボディクリームによる皮脂増
【対策法】 化粧水で保湿する、ビタミン類とミネラル類の補給、睡眠時間の確保、汗などはこまめに拭きとる、蒸れを防ぎ清潔を保つこと
背中のにきび
【原因】 シャンプーやボディシャンプーなどの洗い残し、汚れた下着や洋服、髪の毛が当たっている、洗濯洗剤が合わない、日焼けなど紫外線を浴びている
【対策法】 ビタミンAとCを積極的に摂る、洗髪後に身体を洗う、洗濯洗剤を変えてみる、入浴後、背中ニキビ用化粧水をつけて保湿する
基本的に、にきびの予防と対策は生活習慣の見直しから始まります。それでも治らない場合、放っておくと跡が残る可能性もあるため、気になる場合は医療機関に相談しましょう。