日常生活でアトピーを悪化させてしまう原因とは?

日常生活でアトピーを悪化させてしまう原因とは?

アトピー性皮フ炎を悪化させてしまう要因は、日常生活の中にたくさん潜んでいます。無意識のうちに、自ら悪化の手助けをしてしまっていることもあるので注意が必要です。

アトピー性皮フ炎を悪化させてしまう原因:行動

まず、日常生活に潜むアトピー性皮フ炎の要因として挙げられるのが、次のような行動パターンです。

  • 汗をかいてもお風呂に入らず、身体をふかない
    せめて体をふくこともしない場合は、肌が不潔なままとなってしまう
  • かゆいところをかきむしってしまう
  • 石けん、シャンプー、リンス、化粧品、洗剤などが身体に合わない それらの刺激で悪化してしまう

などがあります。

アトピー性皮フ炎を悪化させてしまう原因
食事とストレス

悩む女性

また、食事でアレルギー性皮フ炎を引き起こすこともあります。その場合、原因となるアレルゲンを摂取していると考えられます。その他、寝不足、過労、精神的ストレスが原因で、アトピー性皮フ炎は悪化することもあります。対策としては、肌を清潔に保ち、睡眠をたっぷりとり、ストレスのない生活を送ることです。誰にでもできるようで難しいことですが、根気よく続けましょう。

アトピー性皮フ炎を悪化させてしまう原因
環境

床に掃除機をかける

次に、日常生活に潜むアトピー性皮フ炎の要因として挙げられるのが、環境です。ダニ、ハウスダスト、花粉、カビ、動物の毛などのアレルゲンが関わって、アトピー性皮フ炎を悪化させることがあります。このようなアレルゲンの多い環境の中で継続的に暮らし続ければ、当然、治るはずがありません。むしろ、アトピー性皮フ炎は悪化の一途をたどることになります。

対策としては、じゅうたんやカーペットなどダニが棲みつきやすいものは、極力使わないことです。カーペットの中でも、特に湿気がこもりやすいもの…例えば、ウールカーペット、混紡のカーペットなどは使用を避けましょう。ダニの活動と湿度とは大きな関係があります。湿度55%以上はダニにとって居心地の良い環境のため、元気になって大量発生してしまうため、アトピー性皮フ炎の症状がある方とは相性が悪いのです。

室内では湿度を下げ、ダニのエサになるような食べこぼしなどは早めに始末しましょう。そのためにも、掃除はなるべく毎日行うのが理想です。また、季節の変わり目に湿った布団をそのまま押入れにしまう、ということは絶対にやめましょう。洗濯し、きちんと乾かしてから収納します。今使っている布団も、折りたたむ場所を毎日変えながら、全体が乾燥するようにしましょう。

アトピー性皮フ炎を悪化させないためにも、まめに部屋を掃除し、布団を干したり布団乾燥機でよく乾燥させることは大切です。また、空気の入れ替えも、非常に大切です。

子どものアトピー性皮フ炎への対策

男の子と女の子

環境が原因のアトピー性皮フ炎の悪化は、子どもについても同じことが言えます。小さな子どもがアトピー性皮フ炎を患っている場合、小さいうちから対策をとる必要があります。子どものアトピー性皮フ炎の原因は、13歳くらいまでは食事やダニなど、生活環境によるものが主なものである言われています。アレルギーを起こす食材を明確にし、与えないようにしましょう。また、子ども部屋やリビングのダニ・ハウスダスト対策も欠かせません。

13歳以上になると、精神的なストレスが原因でアトピー性皮フ炎が悪化するケースが多くみられます。進学や就職など、環境の変化や仕事や勉学が忙しいために生活が乱れ、慢性的な睡眠不足になるなど、ストレスが重なって悪化する傾向があるからです。子どもの年齢や学年によって、ある程度原因に見当をつけることができます。

日々の積み重ねが大切です

このように、知らず知らずのうちに悪化してしまっているアトピー性皮膚炎ですが、日々の行動や生活習慣の見直しで回復していきます。小さなことの積み重ねが大きな影響を及ぼすこともあるので、根気よく続ける必要があります。それでも改善が見られない場合や、自分で上手く症状を説明できない小さな子どもの場合、自己判断せずに、医療機関を受診してください。