耳鼻咽喉科専門医

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耳鼻咽喉科専門医は、感覚器を治療して生活の質を向上させる重要なスペシャリスト

耳鼻咽喉科というと、花粉症や中耳炎、風邪のひき初めにかかる診療科というイメージでしょうか。街中でよく見かける、「町のお医者さん」かもしれませんね。

しかし、耳鼻咽喉科にはそれだけではない、重要な役割もあります。耳鼻咽喉科専門医がどんな医師なのか、耳鼻咽喉科ではどんな疾患を扱い、どんな治療を行うのでしょうか。

耳鼻咽喉科専門医とは

耳鼻咽喉科は鼻や耳、喉だけでなく、首(頸部)を含む、「聴覚」「嗅覚」「味覚」を扱う、感覚器の診療科です。これらの感覚器は人の生活に密着して大きな影響があるものです。耳鼻咽喉科専門医は、感覚器を治療して生活の質を向上させる重要なスペシャリストなのです。

耳鼻咽喉科専門医は、研修医として初期臨床研修を修めた後に、耳鼻咽喉科専門の研修カリキュラムを4年以上行います。研修終了後に受ける資格試験に合格して初めて、耳鼻咽喉科専門医と認定されるのです。

耳鼻咽喉科で扱う臓器と疾患

耳鼻咽喉科では、上から耳、鼻、喉、首(頸部)を扱います。耳鼻咽喉科が扱う範囲には、人の感覚(五感)のうちの3つ、聴覚、嗅覚、味覚が集まっています。耳鼻咽喉科は感覚器の専門診療科とも言え、生活に深く関わる分野を診療する専門医です。

耳や鼻、喉(咽頭や喉頭)は馴染みの深い器官ですが、気管や食道、そこで行われる発声や飲み込みの異常、いびきの問題なども扱います。また、鼻の奥の副鼻腔や耳の近くの唾液腺や甲状腺も、耳鼻咽喉科が扱う器官です。耳はバランスを司る器官もありますので、めまいなども耳鼻咽喉科で治療します。

耳鼻咽喉科専門医で診療する疾患を、年代別に見ていきましょう。

赤ちゃん〜思春期

赤ちゃんから子どもの時期は、耳下腺炎や中耳炎、扁桃炎や鼻炎などの炎症性疾患が多く見られます。これらの治療は、痛みや発熱への解熱鎮痛剤などの対症療法と、炎症を抑えるための抗生剤で対応します。また、膿や鼻水などの吸引も行って、症状を軽減します。

青年期〜大人

成長して青年期から大人になると、免疫機能が強くなり、病気そのものになりにくくなりますが、逆に増えてくるのがアレルギー疾患です。花粉やハウスダストなどへの、免疫機能の過剰反応が原因で起こる疾患です。アレルギー反応を抑える抗アレルギー薬の処方の他、レーザー治療も行います。

壮年期

働き盛りの年代で判明することの多い疾患に、睡眠時無呼吸症候群があります。睡眠中のいびきで気づくことの多い病気ですが、検査や治療は耳鼻咽喉科で受けることができます。マウスピース療法やCPAP療法で気道が塞がれないようにする治療の他、手術が適用される場合もあります。

高齢期

高齢者には、感覚器官の疾患が増え、生活の質に大きな影響が出てきます。聞こえにくい、匂いや味がわからないなどの感覚器官の障害は、耳鼻咽喉科の専門領域です。その他にも、ふらつく、バランスが取れないといった症状も耳の中(内耳)の異常で起こる疾患で、耳鼻咽喉科で治療を行います。

加齢に伴って体のさまざまな器官は衰えますので、耳鼻咽喉科で扱う臓器も例外ではありません。また、耳鼻咽喉科の疾患が、生活習慣病に起因していることもあります。このため、この年齢の疾患には、全身の状態や認知機能、精神の状態を幅広くチェックして診療を行うことが必要になります。

その上で、生活上の工夫や指導、薬や栄養剤の処方、症状に応じて補聴器などの適用を行います。高齢化が進む社会において、高齢者の生活の質を守り向上させるために、耳鼻咽喉科専門医の役割はより一層高まっていると言えます。

ぜひ耳鼻咽喉科専門医のかかりつけを持ちましょう

耳鼻咽喉科専門医は、日常生活に深くかかわる臓器を多く診療しており、新生児期から高齢期のすべての年代を通じて、かかる可能性のある疾患を診療します。

耳鼻咽喉科専門医は、人の五感のうち3つを扱い、耳鼻咽喉科の疾患は日常生活に大きな支障をきたすものが多く見られます。普段からかかりつけの耳鼻咽喉科専門医を持ち、小さな変化も軽視せずに、早めの受診を心がけましょう。